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3月議会にうずうずそわそわ

私の前職は都の職員です。9年弱働いて、うち半分以上を都議会に勤務していました。

退職してイメージコンサルタントとして起業し、以後都庁に対して一度たりとも「ああーツインタワー懐かしいわ」というセンチメンタルな気分とか、「ああー辛い、、、退職しなければよかった」みたいな後悔を感じることはありませんでしたが、この時期になるとやっぱり、

一定始まるわー ※一定とは第一回定例会のこと

という、一種のそわそわした何かを感じます汗

地方議会や地方自治体のことをよく知らない人は、どうして?と思うでしょう。第一回定例会(議会によっては3月議会というのがメジャーなのかしら)は、議会に関わるものとしては結構重くて濃いんです。

通常、自治体の議会は会期制を採用しているため、

6月

9月

12月

3月(←今ここ)

の年に4回開会されます(多少のズレはありますよ)。

議員や自治体職員の間で、3月議会が大変!と言われているのは、

次年度の予算審議が行われるため、通常より会期が長いということが理由の一つに挙げられます。

他の6月、9月、12月議会は2週間くらいで閉会するのですが、3月議会(都でいう第一回定例会のこと)は会期が40日くらいあるので、議員も職員も気力体力の維持が大変です。

通常は本会議(議場でやるやつ)、常任委員会(議場でやらない細かいことを議論する場)の2本立てで議会運営はされるのですが、

今回は「予算特別委員会」という予算審議を扱う委員会が入ってくるので、議員や幹部の出入りが激しくなり、年度で1番ピリピリする時期になります。ちなみに東京都の場合、この予算特別委員会が開かれる委員会室は、第15委員会室というちょっと広めのお部屋になっておりまして、通常この時期にしか使われません。都議会に来たら是非覗いてみてくださいね。

猪瀬元知事を追及した総務委員会や、最近だと豊洲市場問題の百条委員会が開かれたお部屋なので、知っている人は、おおっこの部屋か!となると思います。

一方、議会事務局の様子は御用始めから1月中にかけてはわりとのんびり。議員の皆様は地元で活動している場合が多いので、事務局にとっては束の間の休息です。これから年度末まで怒涛の毎日なので、英気を養う感じですね。

1月下旬に予算大綱(予算の概要)が発表されたあたりから、徐々に議会モードに切り替わってきます。

議員の方々も新年会ラッシュが終わり、議会等に登庁するようになると本格的に議会開会に向けて動き出します。

私は一応、総務、経理、会派、議事の4つの部署を経験しているので、それぞれの議会運営への関わり方は多種多様です。でもやっぱり執行機関の管理職の大変さは計り知れないです。

答弁調整に来て待機している時に独り言言ってたり、ありえない速さで貧乏ゆすりしてる管理職の様子を見ていたので。。ああー、上に行くって大変だわ、、、なんて思いながら。

私は、ただのヒラ職員で退職してしまったので、議会運営の真髄とか醍醐味とか、そうものを味わっていたわけではないけれど、

縁の下の力持ちとされていた議会事務局の職員は議会を円滑に進行すべく、見えないところでそれぞれの思いを持って議会や議員と関わっていたということは、都議会の経験で何となくは感じ取れたのかな、と思います。

今の時期も、

遅くまで残っているのかなー

あの人はがんばっているのかなー

とか思うし。

他の議会でもこれからの時期は議員も職員も正念場!体調にだけは気をつけて、乗り切りたいですね。

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