5月20日から公開になっていた「大河への道」を観てきました!千葉県香取市役所が舞台となっている映画です。香取市は親族の家があったり市長選挙をお手伝いしたりと、私にとってはとても縁のある自治体です。
HPはこちら
https://movies.shochiku.co.jp/taiga/
「大河への道」のみならず、公務員が主人公の映画は実は多いんです。ただ大体が国家公務員にスポットが当てられているので、「大河への道」にような典型的な地方公務員が主人公というのは珍しいです。私も衣装から「公務員っぽさ」をどのように取り入れているのかとか、使われているブランドはどこだろうといった興味があり、公務員が出る作品は大体チェックするようにしています。
◆あらすじ
公式サイトより引用
千葉県香取市。市役所の総務課に勤める池本保治(中井貴⼀)は、市の観光振興策を検討する会議で意見を求められ、苦し紛れに⼤河ドラマ制作を提案。思いがけずそれが通り、郷土の偉人、伊能忠敬を主人公とする大河ドラマの企画が立ち上がってしまう。ところが企画を進めるうちに、⽇本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかった!?彼は地図完成の3年前に亡くなっていた!
という驚きの事実が明らかに……。江戸と令和、2つの時代を舞台に明かされていく⽇本初の全国地図誕生秘話。
そこには地図を完成させるため、伊能忠敬の弟子たちが命を懸けて取り組んだとんでもない隠密作戦があった――。
現代劇と時代劇の半々くらいで物語は進んでいきます。キャストは現代(主に市役所職員)と江戸時代(主に伊能忠敬の周辺人物)の1人2役を担当していて、あの人は江戸時代ではこの役をやっているのか〜!と探すのも面白いです。それにしても中井貴一は公務員の演技が素晴らしいです。こういう人いるいる〜、と思って観てました。地方自治体にとって、大河ドラマに取り上げられることはとても名誉なこと。観光客が増えて地域が潤うと同時に、全国的な知名度も高まってあらゆる施策の促進の後押しになります。自治体によっては大河ドラマ専門の課があるところもあるんです。
◆衣装の着こなし
さすがリアリティを追求する映画とだけあって「公務員の服」についてとてもよく再現できていたと思います。
・調和が取れたダークスーツのスタイル
・池本は青のタイ着用率が高い(でも結び目は美しいです)
・部下の木下は公務員の中でも「ちょっとおしゃれ、だけどOK」なコーディネート
特に男性は細かい部分までリアルに忠実でした!例えば、
・主人公の池本が庁舎内ではほどんど作業着を着ていること(他課との大きめな会議にも作業着!)
・木下(松山ケンイチ)が半袖のワイシャツを着ていたこと
・総務課長のスーツが黒だったこと
などなど、日頃から公務員の服装についていろいろ述べている側からすると「こんな人いる!!」がたくさん詰まっています(褒めてる)。かといって「くたびれ感」「だらしなさ」は決して感じないので、うちの職員の服装をどうにかしたい‥と思っている自治体職員の方は、「この作品くらい」が一旦のゴールなのではないかと思います。
◆衣装協力
実際の自治体職員が手にとりそうなリアルな価格帯のブランドでした。これを機に着こなしを研究してみても良いかも。
●SUITS SELECT
おなじみSUITS SELECTさま。細身でスタイリッシュなシルエットが得意です。若手職員におすすめです◎
●ONLY
テーラーメイドが有名です。着心地とコスパが良いと評判のブランドさん。納期が6週間と少し長めなので、余裕を持ってオーダーしましょう。
●MARUTOMI
通販もやっているMARUTOMIさんです。お値段もお手頃で着用時間が長めでスーツを酷使しがちな公務員男性にぴったりだと思います!年齢層は大体40代、50代が多めです。中井貴一さんが役の中で着ていたMARUTOMIのスーツは1万円ちょっとくらいのやつでした。高見えしますね〜。
こんな感じで「作品に観る公務員の服」と題して記事を書いてみました。「大河への道」は同時期公開に強敵が多いながらも結構人が入っていました。観光課所属の方やいつかうちにも大河を‥と心のうちで思っているを自治体職員さんは観てみてもよいかもしれません。
◆公務員も服は大事!と思っている現職公務員向けに情報発信しています。
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