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私のこと②新採時代の話。

採用試験に受かったのが8月。

来年の4月に採用されるつもりで、残り少ないモラトリアム期間を楽しんでいたのですが、ある日突然都から電話がありました。

既卒だよね。12月から働かない??

突然の電話でかなりびっくりしたのを覚えています。どうやら、東日本大震災の被災地支援の関係で職員を被災地に派遣しており、事務を行う人が足らず、前倒し採用を行うようでした。

学生気分が抜けていないのんきな私は、

お返事するので少し時間をいただいてもよろしいでしょうか?

と答えたところ、

あなたの後ろにもたくさん待っている人がいるかもしれないので、すぐに結論出してください

と言われ、

あ、、はい。分かりました。

とその場で応え、4月からの予定がだいぶ早まり、年度途中の12月から都で働くことになったのです。

それからというものの、採用への手続きはどんどん進み、生活文化局(以下生文局)での採用であることを伝えられ、12月1日の入都式を迎えました。

公務員の人はなんとなくわかると思いますが、私みたいにほぼ新卒で採用される人って本庁で働きたーい!!という希望がすごく強くて、現に私も高い本庁志向を持つ1人でした(つくづくミーハーだよなと思う)。逆に転職組は出先でのんびりしたいという志向が強いです。但し大半は本庁での即戦力要員になります。

特に都庁は他の自治体と比較しても、採用時には本庁志向が高い人が多いです。建物かっこいいし。

私も採用局が生文に決まった時、事前に組織図を全部調べて、出先の数が少ないことが分かると安心していたのを覚えています。

入都式が終わり、唯一の新任研修である公務員倫理の研修を受け、採用局の人事担当に連れられて発令を受けとりました。

当時、前倒しで採用されたのはおよそ60人。

生文局での採用は私1人だけでした。周りの同期から、人気の局でいいなーなんて言われてたっけ。。

しかし私が言い渡されたのは、

計量検定所なので、浜松町に行ってください。

は??

はままつちょう??

まさかの出先採用に、思わず聞き返したのを覚えています。てなわけでツインタワーに後ろ髪をひかれながら所属の上司に連れられて、浜松町に向かいました。本庁だとばっかり思っていたので地味にショックで、道すがらの大江戸線で上司が一生懸命話しかけてくれていたのにほとんど頭に入らなかったです。私、なんて失礼なやつ。。。

私の最初の職場である計量検定所は、計量器が適正に計れているかを検査したり、JCSSの認定を行なったり、タクシーメーターの検査をするとてもマニアックな職場です。そして、技術職のおじさんが9割というムサい、いや無骨な職場でした。

そういうこともあり、私の西新宿ライフは延期となり、出先での修行といえる毎日を過ごしたわけです。

私は前年の12月採用。4月になったらたくさんの局同期が入ってきましたが殆どが西新宿勤務でした。出先で、しかもたった1人で過ごしていたことがすごく寂しかったし、当時は謎の劣等感のようなものを感じていました。

でも、実はよかったこともたくさんあるんです。まず、おじさんへの免疫ができたこと笑

そしてなんと言っても、周囲の先輩方が何も知らない私に手取り足取りで社会人のマナーを叩き込んでくれたことです。

仕事や人間関係で辛い時(お局さん関係も含む)は何度もトイレで泣きましたが、その時に得られた負けん気のようなものも、今の私に息づいていると思います。

どちらかというと私みたいに出先で採用された人は職場の人間関係で悩む一方で、本庁で採用された同期は仕事の量に悩んでいたのを覚えています。お互い、隣の芝生は青く見えていたのかもしれません。

そんなこんなで出先で社会人の洗礼らしきものを受けた私でしたが、1年と4ヶ月で発令を受け、本庁に異動となりました。

本庁編、次回に続きますー。

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