イメージコンサルタントは「見た目の参謀」です。アメリカの選挙では１つの陣営に必ず一人のイメージコンサルタントが入ることで、メディアや発信の場でのイメージ戦略を行っていました。
イメージコンサルタントが活躍した代表的な例は1960年に行われたケネディとニクソンの大統領選挙です。当時はベテランのニクソンが優勢でしたが、ケネディ陣営のイメージ戦略(当時の白黒テレビでの映りを加味し、若々しく見えるスーツのコーディネートやメイクを施しました)によって、結果としてケネディが勝利しました。この出来事はイメージ戦略が選挙の風を変えたとも評され「印象」という非言語的要素の重要性を裏付けました。
近年、日本の政治への不信感は高まり、それは選挙での投票率によって表されています。無投票当選をはじめとした議員のなり手不足が叫ばれる一方、ここ数年間のソーシャルメディアの発達によって、政治家も自身の見せ方をブランディングしなければなりません。特にコロナ禍で地方政治、地方議会のあり方は大きく変わりつつあります。既存の支援母体だけでなくより広範な範囲に発信力を持つ政治家こそが、新時代を担うことのできる政治家であると私は思うのです。