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【裏側見せます!】「はじめてのイメージコンサルティング」

 先日、ぎょうせいオンラインさんにて、私の著書である『公務員男性の服』の特別企画として、佐倉市債権管理課長の塩浜克也さんのイメージコンサルティング&ショッピング同行の体験レポートを掲載していただきました。似合う色が分かるパーソナルカラー診断、似合うデザインと素材が分かる骨格診断、そしてショッピング同行のイメージコンサルティングメニューを体験していただき、面白く体験談を書いてくださっています。(塩浜さんの体験談は下の画像をクリックして読めます。まだの人必読!)

 塩浜さんはこの同行で、スーツ(アクアスキュータム)&シャツ&ネクタイをマネキン買い(着たアイテムを全部くださいということをこう呼ぶ)したわけですが、このマネキン買いに至るまでの裏側をお話ししたいと思います。

「さてさて、一体どうしようか‥」

 年の瀬が迫る銀座、スマホの画面を見ながら、今年買ったばかりのカーキのショートブーツを履いた私は思わず独り言。というのも、拙書『公務員男性の服』の特別企画として、私のイメージコンサルティングとショッピング同行を受けた感想が記事化されるというのです。え?いいの?あのサイト載ってるのDX推進とかクレーム対応とかだよね?ちょっとテイスト違くない??などと思いつつも、めちゃ面白そうな企画だったのでノリノリでした。

 ぎょうせいオンラインでは塩浜さん目線の当日の様子が掲載されていますが、私の方はその当日に至るまでの準備の様子&当日のテンパる頭の中を中心にお届けさせていただきます。

 当日までに、塩浜さんにはショッピング同行にあたって、以下のようなアンケートを書いてもらっていました。

 理由はこのアンケートの内容に基づいて私が一人で事前に下見を行うためです(よく勘違いされるのですが、ショッピング同行とは古橋と銀ブラをしながら「わー素敵ー♪これも似合うんじゃないですかねー」という模擬デート的なものではありません)。実際はアンケートに書かれたお客様のご要望やご予算などを踏まえながら、同行時間2時間のうちに最も効率的かつ満足度が高くなるようなコースを事前に考え、当日は3店舗から4店舗全てで全身のコーディネートをご提案します(眼鏡や鞄などの小物の同行は除く)。当日着用して欲しいものは全て目を付けておき(ラスト1点の場合は取り置きしてもらうこともある)、お店に着いたらすぐに試着してもらうことで、限られた時間の中で効率よくお買い物ができるという仕組みです。

同行は下見命です(画像はイメージ)

 自分でいうと自慢みたいに聞こえますが、パーソナルカラー診断や骨格診断を行うイメージコンサルタントは数多くいます。しかしショッピング同行をメニュー化し、実際のお申し込みがある方は少ないです。しかも今回のようにメンズの同行ができるイメージコンサルタントはもっと少ないです(サイズ感やシルエットを自ら着用して体感できないためメンズは難しい)。

 さて、話を戻しましょう。今回期待されていることは

似合うスーツを提案して欲しい

というもの。メンズの既製スーツの同行はいつも緊張します。なぜかというと、下見の段階で色柄やシルエットでぴったりのものを見つけ、前もってこのスーツを着て欲しいなと思っていたものが実際に袖をとおしたらキツイ。ではワンサイズ上を!となった時に在庫があるかどうかがかなり安心できないアイテムであるためです。今はスーツ自体の生産数も減っていることもあり、自分ひとりで「ぴったりのスーツを買いに行く」のはとても難しい時代になったなと思います。このため今回の同行では15店舗くらいを事前に見て、アンケートに書かれた内容(特に「鳩胸」と書いてくださっていたのは助かりましたw)をもとにめぼしいアイテムをかなりの数見積もっていました。あとはイメコン当日の日に塩浜さんと初めてお会いすることや下見の段階ではパーソナルカラーや骨格タイプの結果はわからないので、実際に着てもらって顔映り等を見ながら柔軟に対応しよう!と思っていた節もあります。

お会いした直後に本にサインをしている私。この段階で骨格タイプを目視して確認しておきます。

 診断をした結果、塩浜さんの場合は、

パーソナルカラー:ブルベ夏(青味がかったやわらかなニュアンスカラーが似合う。淡色男子)

他にも春、秋、冬があります。フォーシーズン分類と呼ばれています。

骨格タイプ:ストレート(首がしっかりしていて上半身にボリュームがある。直線が似合う。引き算のファッション)

他には華やかでエレガントなデザインが似合うウェーブタイプ、大きめなサイズ感をカッコよく着こなせるナチュラルタイプがあります。

 パーソナルカラーや骨格タイプの詳しい情報はたくさんあるので、ご興味ある方は是非調べてみてください。

 この結果が得られて、まずは有楽町マルイ3店舗、そのあと銀座三越に行こう!と事前に思い描いていた同行のルートが確定します。以下、当日ご案内したブランドをルート順にご紹介します。

メンズビギ (有楽町マルイ店)

 年代的に40代以降のお客さまが多いです。年齢に見合った風格を出してくれます。客層柄、少しゆとりのあるシルエットが特徴ですが、ダボっとしたラインではなく、余裕溢れる大人な印象に。ジャケットの色柄も豊富で楽しいです。あとはネクタイもインポートのものを扱っていてなかなかない柄も。かといって落ち着いた雰囲気のデザインが多く、職場でも問題なく巻いていただけます。

ムッシュニコル キャナルドゥ コンセプトストア (有楽町マルイ店)

 塩浜さんのパーソナルカラーの結果から得意な色味が多く、こちらでご提案したアイテムはすべてお肌に馴染んでいて、一見挑戦的な配色も難なく着こなされておりました。ここではラベンダー色のシャツに初挑戦していただきました。スーツは細身のシルエットですが少し身幅の余裕を持たせたラインもあり、当日はこちらのラインをお召しになっていただきました。

タケオキクチ(有楽町マルイ店)

 誰もが知っている定番ブランド。線が細い人向けのシルエットなので、どうだろう‥難しいだろうか‥という懸念を持ちながらお試しいただきました。スーツをお試しいただきましたが、やはり胸周りが苦しそうな様子だったので早々に次の店に。たださすがタケオキクチ、シルエットはめちゃ綺麗です。ショッピング同行ではいろいろなブランドをお試しできるので、ブランドごとに合う合わないがはっきり分かります。これも一つの発見。

アクアスキュータム(銀座三越店)

 ショッピング同行の際私が決めていることの一つに、「予算内で組める店舗→最後にワクワクする体験を」という流れで同行ルートを組んでいます。今回は最後の部分に当たるのがこの店舗です。前の3店舗ではグレーや柄のあるスーツを提案している中で、アクアスキュータムでは質の良し悪しが最もよく分かるといわれる「紺無地」のスーツを提案しました。幹部職員は議会関係で答弁をしたりするなど改まったシーンも多いです。このため質の良い紺無地は1着持っておくことを強くお勧めしています。

 画像を載せられないのが残念ですが、服を選んだではなく「服に選ばれた」といっても言い過ぎではない、ぴったりなスーツ。試着室から出てきたときは空気感が変わるとはまさしくこのことだし、こういう経験って一人で買い物にいったら絶対にできません。最終的にはこちらのスーツ&一緒に着てもらったシャツ&ネクタイをご購入しました。お直しも袖丈を少し詰めるだけだったので、塩浜さんはこちらのブランド自体との相性もよい、ということもわかりました♪

 さて、裏側はこんな感じです。ショッピング同行は事前に準備したものをそのまま着てもらうということは滅多になく、着てもらった後のサイズ感や顔映りを見て、アイテムを取っ替え引っ替えしながらご提案する方が多いです。このような現場での柔軟対応とアテンドの能力(?)は議会にいた時に鍛えられていたのかもしれません(議員さんと一緒にショッピングすることもあるので)。こうして考えてみると、公務員だった頃のスキルって今に仕事に生きているな〜と思います。

 何よりもこの同行がうまくいったのは、私の提案に「これは似合うね〜!!!!!!」と毎回最高の反応をしてくださった塩浜さんのおかげです。そして、この企画を立ち上げ、同行当日に随行し、「すごい!!!素敵!!!全然違う!!!」とこちらも毎回最高の反応をしてくださった、株式会社ぎょうせいの編集である永田さんにも本当に感謝です。お二人とも改めてありがとうございました。

 この企画のもとになった『公務員男性の服』は、「おしゃれを目指さず」「普通のもの」で「好印象を与える」ための服選びのメソッドがたくさん詰まっています。メンズのスーツスタイルは理論です。執筆にあたってはエビデンスを示すよう心がけたので、公務員の男性には「目から鱗」な話題がたくさん詰まっているのではないでしょうか。

また、今回のお客様である塩浜克也さんは、公務員向けに多くの著作を書かれております。こちらもどうぞ♪

なお今回実施したメニューは、私のイメージコンサルティングの中で受けていただくことができます。印象アップしたい方、垢抜けたい方はお気軽にお問い合わせください。

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