アメリカ大統領選挙とイメージコンサルタント

イメージコンサルタントは、人の見た目の参謀です。

責任とやりがいを伴うお仕事ですが、悲しいことにあまり知られていません。

人によっては「イメコン 」だなんて、ちょっといかがわしい感じに略されてしまっている場合もあります。。。

日本ではあまり馴染みのないお仕事かもしれませんが、アメリカ発のとっても由緒あるお仕事なんです。

アメリカでは、大きな選挙が行われる時は陣営にイメージコンサルタントが付くことは一般的です。

特に有名なのは、1960年の大統領選。

ケネディとニクソンの争いです。当時ケネディは40台前半で、政治家としては大変若年であったのに対し、ニクソンは副大統領を務めていたベテラン政治家でした。

これを読むと、

誰もが「ニクソンが勝つだろう」と思いますね。

しかし、公開討論会の辺りから風は逆に吹き始めます。

では、当時の2人様子です。ご覧ください。(テレビ戦略の目次のところにありますよ)

https://ja.wikipedia.org/wiki/リチャード・ニクソン

(ウィキペディアから借用しています)

見ると分かりますが、ケネディがコントラストくっきりで若々しい印象なのに対し、ニクソンはグレーにぼやけてなんだか弱々しいです。

当時は白黒テレビでした。それを踏まえて、コントラストのはっきり出る色合いを意図的に選んでいたとのことです。若さと熱意を有権者に伝えるイメージ戦略です。

蛇足ですが、ニクソンは討論会用のメイクも拒否したとのこと。ケネディはメーキャップもしてます。

結果、ケネディが勝利し大統領となりました。

選挙は、とても複雑な要因が絡み合って勝敗を分けます。ケネディのイメージ戦略を勝因に直接繋げるのはどうかと思いますが、「勝利に寄与した」くらいは言って大丈夫じゃないかなと思います。

これに対し、日本であまりイメージコンサルタントが政治の世界で活躍していないのは、以下の理由によるものなのかな、と考察してみました。

○アメリカのような公開討論会などが有権者間にあまり浸透しておらず、政治家と有権者とが直接接する機会が少ない点。

○政治家は身なりなど気にせず有権者のために尽くすべき、という考え方が有権者間に浸透しており、イメージコンサルタントやスタイリストへの依頼など、見た目への投資を行うことが難しい点。

この2点が的を射ているかはわからないし、他にも様々な仮説が考えられますが、かつてはドブ板選挙と言われていた日本の選挙も、SNSなど様々な手法で、有権者へのアピールが可能となりました。

以前よりも、テレビやネットを通じて、政治家の姿を容易に見ることができるようになりました。政治家も以前よりも「見られる」ことを意識しなければならなくなってきたのかもしれません。

アメリカ政治の世界では、伝統的に活躍してきたイメージコンサルタント。

選挙規模に関係なく、日本の政治の現場で当たり前のように活躍できるのも、遠くないかもしれませんね。

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